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犬が西向きゃ

国際報道に優れたジャーナリストに贈られる「ボーン・上田記念国際記者賞」を受賞した、高尾具成編集委員のコラム。

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犬が西向きゃ

平和をかみしめて=高尾具成

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 東京オリンピックサッカー男子日本代表の森保一監督はメキシコとの3位決定戦を控えた前日の記者会見で、時に声を詰まらせながら伝えた。

 「8月6日に広島に原子爆弾が落とされて、多くの人の尊い命が失われ、町が破壊され、今も傷ついている方が多くいることを知っていただきたい。8月9日は長崎にも世界で二つ目の原爆が投下され、同じようなことが起きました。世界中のみなさんと考えるいい機会になる。平和をかみしめて試合に臨みたい」(要約)

 育った長崎、Jリーグや日本サッカーリーグの選手、監督時代を育んだ広島。どちらの被爆地も森保さんにとって切り離せない「古里」である。会見を知り、私が思い浮かべたのは、森保さん自ら「恩師」と語っていた元日本代表DFの今西和男さんだった。東洋工業(現マツダ)のリーグ4連覇を支えるなど選手として活躍後、指導者となってからは、サッカー界発展に向け裏方に徹してきた人物だ。

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