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将来を考え始める14歳。勉強、友達、部活動……各分野で活躍する人からの「君への授業」。

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わたしたちの授業 道徳 いじめからは逃げる 今回の先生 精神科医 名越康文さん

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 全国の中学生に、さまざまな分野で活躍する人が語る「授業」の「道徳」の先生は、精神科医の名越康文さん。中学時代にいじめられた経験を持つ。「いじめは最悪の犯罪。いじめられたら、まずは逃げる。学校を休んでいい」と話す。名越さんは「つらい時期はいつか終わる。その間生き延びれば後は自由だ。中学、高校ほどきつい時期はない。大人の方が楽です」と強調する。

 ぼくは中学時代、いじめられていました。言葉のいじめです。大阪の私立中高一貫校に入学後、落ちこぼれみたいになった。中1の夏休みに高熱が続き、完全に勉強が遅れて劣等生になりました。

 何かに集中すると、人の話が耳に入らない。先生の声が聞こえず、指示通りに動けず、みんなが笑う。「また名越か」とばかにされました。小学校の先生は「面白いやつや」と、話を聞いていないことも「個性」みたいにかわいがってくれて、成績も良かったんです。

 中3になる時、イチかバチか、作戦を立てました。ちょっとしらけた生徒を演じたんです。大人びた空気を出すことで少し距離を置けた。それでいじめは収まりました。

 中学、高校は大きらいでした。学校に行くのは毎日、苦痛。月に1回は親に「頭が痛い」「おなかが痛い」と言って休む。その日を目指して必死に学校に行くわけ。…

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