朝日町中3死亡事件8年 遺族の父・悟さん 被害者救済、訴え続けたい 条例制定、19市町に /三重

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事件から8年が経過するのを前に仏壇に手を合わせる寺輪悟さん=2021年7月29日、谷口豪撮影
事件から8年が経過するのを前に仏壇に手を合わせる寺輪悟さん=2021年7月29日、谷口豪撮影

 朝日町で2013年8月、中学3年生の寺輪博美さん(当時15歳)が、元少年に襲われて死亡した事件の発生から25日で8年となる。娘を亡くし、絶望に見舞われても、博美さんの父悟さんは悲しみをこらえ、犯罪被害者らの支援充実のため県や市町村を訪ね、その必要性を訴え続けてきた。その結果、県のほか、19市町で被害者らを支える条例が制定された。悟さんは「どこに住んでいても支援が受けられるように、被害者らの痛みに寄り添ってほしい」と話す。【谷口豪】

 事件直後は、娘を失ったショックから勤めていた運送関係の会社に出社できなくなり、収入がなくなった。食事も取れず、1カ月で15キロ以上痩せた。連日、自宅に詰めかける報道陣から身を隠すため、ホテル暮らしも強いられた。そして最も深く心に傷をつけたのは、死体検案書の作成費用の請求書に記された「屍(しかばね)」の一文字。「言葉が出なかった。これ以上ない悲しみの中で、とどめを刺された気分だった」

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