異色の商業施設にピリオド 福岡「イムズ」の32年間

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8月31日に閉館するイムズ(中央)=福岡市中央区で2021年8月23日午後、矢頭智剛撮影
8月31日に閉館するイムズ(中央)=福岡市中央区で2021年8月23日午後、矢頭智剛撮影

 福岡市中央区の繁華街・天神にある商業施設「イムズ」が31日、市の再開発促進事業「天神ビッグバン」に伴う建て替えのため32年の歴史に幕を下ろす。開業当時はバブル景気で消費が活発だったが、当初から現在に至るまで、文化などの情報発信をコンセプトに掲げる異色の施設であり続けた。

天神のランドマーク

 建物は地上14階・地下4階で、八角柱をモチーフにした外観は金色に輝く有田焼のタイルに覆われ、開業した1989年から天神のランドマークとして親しまれた。中央部分は地上8階から地下2階までが吹き抜けになっており、各フロアには物販や飲食といった店舗が入る。特徴的なのは、それ以外の展示スペースや学びの場を重視していることだ。

 開業に当たっては、福岡市の所有地を「市民のためになる」などを条件に民間企業に売却するコンペが実施され、「情報発信」を打ち出した三菱地所と明治生命保険(現明治安田生命保険)の企業連合が選ばれた。それゆえイムズの名称は「Inter Media Station(インター・メディア・ステーション=情報発信基地)」の頭文字から取った。

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