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選挙戦中盤の16日夕方。JR関内駅近くの繁華街にあるビルの5階に構えた小此木八郎氏(56)の選挙事務所に、坂井学官房副長官や神奈川県議、横浜市議らの陣営メンバーが集まった。直前の週末、山中竹春氏(48)にリードを許す情勢が伝えられ、いつにも増して張り詰めた空気が覆っていた。
約3時間に及ぶ会議で下されたのは「ポスターを全て張り替える」という異例の決断だった。選挙期間中も新型コロナウイルスの感染拡大が続き、山中氏は対策を連呼していた。「何かやらなければ」とコロナ対策を強調することを決めた。
小此木氏のポスターは当初、スーツ姿の本人の写真に「強い覚悟で横浜市政へ」という文言を重ね、脇には「無所属」「前国務大臣」と書いた。政策などは列記せず、唯一「IR取りやめ」の文字に大きくバツマークをかぶせたマークだけを盛り込んだ。
ところが、これが不評だった。陣営関係者は「国務大臣と書いても分からない。なぜ防災担当大臣と書かないのか」と切り捨てた。各地での大雨被害やコロナ禍を前に、危機管理を担った経歴をアピールすべきだという声は多かった。
さらにカジノを含む統合型リゾート(IR)に関する表記には「『IR取りやめ』にバツを付ければ、見方によっては取りやめ自体を否定しているように見える」との指摘もあった。IR中止の主張はただでさえ「4割が疑っている」(小此木氏)状況だ。…
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