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新型コロナウイルスの感染拡大で全国の自宅療養者数は9万6857人(18日時点)と10万人に迫る中、療養中に死亡するケースが相次いでいる。首都圏1都3県では8月に少なくとも21人が死亡し、前月(4人)の5倍超。さいたま市では8月中旬に自宅療養中の西里昌徳さん(73)の容体が急変し、死亡した。西里さんの長女優子さん(26)が取材に応じ、「生死をさまよう人を政府は見逃さないでほしい」と語った。
13日午後7時半ごろ、西里さんの隣の市に住む優子さんの携帯電話が鳴った。「お父さん(の様子)がおかしくなった」。母親(56)は切迫した口調で訴えた。母と西里さんはさいたま市内のマンションで夫婦2人暮らし。電話越しに「ぬー、ぬー」という喉の奥から絞り出すようなうめき声が近くで聞こえた。
母の近くにいたとみられる西里さん本人の携帯電話を改めて鳴らした。普段はすぐに電話に出る父だが、すでに容体が急変しているためか、何度かけても電話はつながらなかった。20分後、母から電話があり、「お父さんが亡くなった」と告げられた。
すぐに車で実家へ駆けつけた。毛布にくるまれた父を救急隊が運び出そうとしていた。毛布からはみ出た足首をとっさにつかんだ。真っ白で冷たかった。「お願いだから死なないで。生きて」。そう願ったが、搬送先の病院で死亡が確認された。
最初の経緯はこうだ。8月4日、まず母の陽性が検査で判明。8日には西里さんも陽性と判定された。家庭内感染とみられる。西里さんは高血圧の基礎疾患があった。3年前に大動脈解離となり、ICU(集中治療室)で治療を受けたこともあった。かかりつけ医で7月中旬にワクチンの接種を受ける予約を取ったが、体調がすぐれず接種を見送った。その後、接種の予約を再度入れていたタイミングで感染した。
「入院させてほしい」。夫婦の陽性が判明して以降、母は…
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