「命を最優先に」 パラ学校観戦、千葉市内の小児科医が中止求める

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東京オリンピックの学校連携観戦でサッカー男子のニュージーランドと韓国を応援する子供たち=カシマスタジアムで2021年7月22日、佐々木順一撮影
東京オリンピックの学校連携観戦でサッカー男子のニュージーランドと韓国を応援する子供たち=カシマスタジアムで2021年7月22日、佐々木順一撮影

 24日開幕した東京パラリンピックを小中高生らが学校単位で観戦する「学校連携観戦プログラム」の中止を求め、千葉市内の小児科医が声を上げている。市内の参加者は参加者全体の4割超を占めるが、新型コロナウイルスの変異株の中でも感染力の強いデルタ株の流行で、まだワクチンを接種できない子どもの感染が急増しているためだ。「夏休み前とは全く異なる状況。命を最優先に考えてほしい」。医師の切実な声を取材した。【上東麻子/デジタル報道センター】

感染拡大下での実施も「教育的意義」と強調

 学校連携観戦は、スポーツを間近で観戦することで多様性を理解するなどの「教育的意義がある」として、競技会場がある都道県の学校を対象に計画された。学校からの希望に応じて格安でチケットを配分し、日中を中心に競技を見てもらう。費用は都道県や市町村などが負担する。

 東京オリンピックでは、無観客になった東京など6都道県では中止されたが、観客を入れた宮城、静岡、一般客のみ断った茨城の3県で行われた。一方、パラリンピックでは全会場で無観客となることが16日の4者協議で決まったものの、学校連携観戦については、障害者への理解を深める機会にしようという教育的な意義を重視し、安全対策を講じたうえで実施すると決めた。

 しかし、過去最悪の「第5波」のまっただ中での実施には批判が相次いでいる。

 政府の新型コロナ感染症対策分科会の尾身茂会長は「今の状況はかなり悪くなっている。…

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