関西唯一の活動弁士・井上陽一さんが残した語り芸 恩返し誓うマイク

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井上陽一さんの公演を年1回開いてきた神戸市の喫茶ギャラリー「いちばぎゃらりぃ侑香」では5月に追悼イベントがあり、壁一面に井上さんの写真や新聞記事が並ぶ中、ドキュメンタリー映画を上映。店主で詩人の玉川侑香さんは「とにかくお酒が好きな方。ギャラリーも気に入ってくれ、良い交流ができました」と振り返った=神戸市兵庫区で2021年5月8日午後0時25分、日高七海撮影
井上陽一さんの公演を年1回開いてきた神戸市の喫茶ギャラリー「いちばぎゃらりぃ侑香」では5月に追悼イベントがあり、壁一面に井上さんの写真や新聞記事が並ぶ中、ドキュメンタリー映画を上映。店主で詩人の玉川侑香さんは「とにかくお酒が好きな方。ギャラリーも気に入ってくれ、良い交流ができました」と振り返った=神戸市兵庫区で2021年5月8日午後0時25分、日高七海撮影

 スクリーンの横で語り続けて約40年。関西唯一の活動写真弁士(活動弁士)といわれた井上陽一さんが2月に82歳でこの世を去った。だが、その語りの面白さを受け継ぎ、関西で活躍する女性がいる。「残すことが恩返しにもなる」との思いを胸に各地でマイクを握る。

 活動弁士は無声映画にせりふやナレーションを自ら付けて語る職業で、関西で生まれたとされる。大正末期から昭和初期にかけての全盛期には全国に8000人近くいたといい、活動弁士の人気が映画館の客入りを左右したといわれる。現在は十数人にまで減り、…

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