福岡の老舗旅館「鹿島本館」解体 進駐軍も利用 「残念でならない」

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解体された「鹿島本館」=福岡市博多区で
解体された「鹿島本館」=福岡市博多区で

 福岡市博多区冷泉町の旅館「鹿島本館」が解体されたことが分かった。国の文化財にもなった老舗だが、新型コロナウイルス禍などによる宿泊客の減少で廃業し、建物も取り壊された。歴史ある博多町家が失われたことに惜しむ声が聞かれる。

 鹿島本館は大正から昭和初期に建てられた。櫛田神社の参道に沿って建つ木造2階建ての数寄屋建築。太平洋戦争中は「大盛館」の名で、生還した特攻隊員の収容施設となり、戦後は進駐軍の宿舎として使われた。経営者の変更に伴い「鹿島本館」として再出発した1953年から約70年にわたり旅行客らを迎えてきた。

 2007年には、表門や客室棟が市内の建造物としては初めて国登録有形文化財になった。市中心部に残る数少ない純和風の旅館として人気も高く、観光客や修学旅行生だけでなく、近年は和風建築に関心を持つ訪日外国人の利用も多かった。

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