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五輪記者内幕リポート

開幕4日前、メダル有望レース出場に「NG」 冷酷な宣告の舞台裏

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自身のクラス分けに関する記者会見を終え、会場を後にする伊藤智也=東京都内で2021年8月25日(代表撮影)
自身のクラス分けに関する記者会見を終え、会場を後にする伊藤智也=東京都内で2021年8月25日(代表撮影)

 人生が大きく変わる、しかもその将来が暗転するような判断を下された時、すぐに受け入れることができるだろうか。

 東京パラリンピックに出場する陸上男子(車いす)の伊藤智也(58)=バイエル薬品=は大会開幕のわずか4日前の20日、今までに認定されていた障害より軽いと判定され、クラス分けが変更された。パラスポーツで障害のクラスが一つ違えば、競技水準は天と地ほどの差がある。2008年北京パラリンピック2冠、得意の400メートルでは最近3年間の世界ランキングで3位というメダル候補は窮地に追い込まれた。

 背景には、制御不能なアクシデントがいくつも積み重なっている。

 伊藤の病気は、脊髄(せきずい)などの中枢神経に起こる多発性硬化症。進行性で、昨年11月には左手を感覚障害と運動機能障害が襲った。「車いすのタイヤを回しても、いちいち目で見ないと自分の手がどこにあるか分からないんですよ。握力もダウンしました」。今年4月のインタビューではそう話している。

 日本パラ陸上競技連盟の資料では、クラス分け判定の有効期限は最長4年。東京パラリンピックが予定通り昨年開催されていれば…

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【東京パラリンピック】

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