トップメーカーに亀裂 トヨタと日本製鉄、鋼材価格交渉で何が

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
トヨタ自動車九州宮田工場で進められる車両組み立て作業=福岡県宮若市で2021年7月30日午後、和田憲二撮影
トヨタ自動車九州宮田工場で進められる車両組み立て作業=福岡県宮若市で2021年7月30日午後、和田憲二撮影

 トヨタ自動車VS日本製鉄――。日本を代表するトップメーカー同士の関係に亀裂が生じている。鋼材の価格交渉を巡り、日鉄側が供給制限も辞さない構えを示して価格の引き上げを要求したのに対し、トヨタ側は調達先の切り替えをちらつかせて応酬。最終的にトヨタ側が折れる形でまとまったものの、なお火種はくすぶっている。

日鉄側が不満を募らせた商習慣

 「価格をのまないと供給を止めると言ってきた。脅しのやり方だ」。日鉄との価格交渉がピークを迎えた8月中旬、担当のトヨタ幹部は嘆いた。トヨタにとって国内で必要な鋼材の5割を依存する最大の取引先である日鉄から鋼材が調達できなければ、大規模な減産に直結しかねないからだ。

 その約3カ月前の5月28日、日本鉄鋼連盟の定例記者会見で、会長を務める日鉄の橋本英二社長は「個社の社長として」と前置きした上でこの問題に言及。「日本の鋼材価格は国際的に見て理不尽に安い価格で採算がとれない。早急に是正すべきだ」と、異例の…

この記事は有料記事です。

残り1350文字(全文1766文字)

あわせて読みたい

マイページでフォローする

この記事の筆者
すべて見る

ニュース特集