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アフガン政権崩壊

イスラム主義組織タリバンが2021年8月15日、首都カブールを制圧し、勝利宣言。ガニ政権が崩壊しました。

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幼児から過激思想、戦闘員の長期育成…IS「何よりも怖い洗脳教育」

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IS支配下のイラク北部モスルを脱出し、避難民キャンプで暮らす人々=イラク北部ハジルで2017年7月1日、篠田航一撮影
IS支配下のイラク北部モスルを脱出し、避難民キャンプで暮らす人々=イラク北部ハジルで2017年7月1日、篠田航一撮影

 アフガニスタンの首都カブールの空港付近で8月26日に起きた爆発で、米兵を含む多くの死者が出た。過激派組織「イスラム国」(IS)の支部組織が犯行声明を出し、バイデン米大統領は報復を宣言。ISと対立するイスラム主義組織タリバンは今回のテロを非難しているが、いずれにせよアフガンの混迷に一層の拍車がかかるのは必至だ。

 ISは今なお国際社会の脅威である。今回のテロはその現実を世界に突きつけたが、改めて思い知らされたのは、米国などへの憎悪をたぎらせるISの執念深さだ。

 私は中東を担当するカイロ特派員だった2017~20年、そうしたISの周到な「生き残り作戦」を感じて慄然(りつぜん)としたことがある。それがISによる「洗脳教育」だ。

 4年前の17年夏、私はイラク北部にある避難民キャンプで、IS支配下にあったイラク第2の都市モスルから逃げてきた子供たちを取材した。驚いたのは、子供たちが「学校が何より怖かった」と話していたことだ。ISは支配地域の学校で独自の教科書を導入。そして銃やナイフで人を殺す方法を教え、徹底した洗脳教育を続けていた。

 「算数の教科書に銃の絵が出てきました。だんだん怖くなって学校に行かなくなりました。でも本当は…

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【アフガン政権崩壊】

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