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新型コロナ デルタ株「感染力最強」 高い細胞への結合力/体内増殖、従来の1000倍

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新型コロナウイルス「デルタ株」の電子顕微鏡画像=国立感染症研究所提供
新型コロナウイルス「デルタ株」の電子顕微鏡画像=国立感染症研究所提供

 感染者や重症者が過去最多を更新するなど、爆発的な感染拡大が続く新型コロナウイルス。インドで確認された変異株「デルタ株」は、国内の感染者の9割以上を占めると推定されている。従来株よりも感染力が強く、重症化しやすいとされるが、これまでのウイルスと何が違うのか。【岩崎歩、渡辺諒】

 「これまで知られた中で、最も感染力の強いウイルスの一つだ」。米疾病対策センター(CDC)のワレンスキ所長は米CNNのインタビューで、デルタ株は新型コロナ以外のウイルスと比較しても、かつてない強い感染力を持つとして危機感をあらわにした。

 米紙ワシントン・ポストが報じたCDCの内部文書によると、デルタ株は1人の感染者が平均何人に感染させるかを示す「基本再生産数」が平均5~9・5人程度と試算され、重症急性呼吸器症候群(SARS)や季節性インフルエンザなどより感染力が大幅に強いとされる。ワレンスキ氏も、水痘(水ぼうそう)に匹敵するとの見方を示した。

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