信長「最愛の女性」菩提寺取り壊しへ 630年以上の歴史に幕

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷
取り壊し方針が決まった久昌寺=江南市田代町郷中で2021年8月27日午前11時19分、川瀬慎一朗撮影
取り壊し方針が決まった久昌寺=江南市田代町郷中で2021年8月27日午前11時19分、川瀬慎一朗撮影

 戦国武将・織田信長の最愛の女性で、信長との間に後の岐阜城主となる信忠らをもうけたとされる側室、吉乃(きつの)の墓がある久昌寺(きゅうしょうじ)(愛知県江南市田代町)が近く取り壊されることが分かった。老朽化に伴い維持管理が難しくなったためで、跡地は市に売却され、公園として整備される見込み。市民や歴史ファンらからは「貴重な歴史遺産を残してほしかった」と惜しむ声が上がるが、630年以上とされる歴史に幕を下ろすことになる。【川瀬慎一朗】

 「江南市史」などによると、吉乃は地元有力者だった生駒氏の娘。寺は1384年創立で生駒家の菩提(ぼだい)寺にあたる。吉乃は生駒家の屋敷で暮らしていた時に信長と出会い側室となった。長男信忠、次男信雄、後に徳川家康の長男信康の妻となった徳姫をもうけたとされる。信長は正室、濃姫との間に子どもがおらず、吉乃は織田家の中で存在感があったとみられる。若くして亡くなったとされ、冷酷非情とされる信長がその死に涙を…

この記事は有料記事です。

残り737文字(全文1154文字)

あわせて読みたい

注目の特集