頓挫したアフガン民主化 火種となった北部同盟のカブール制圧/1
毎日新聞
2021/8/29 16:00(最終更新 8/29 18:22)
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アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンが20年ぶりに復権した。米国主導の国際社会は心血を注いでアフガンの民主化を支援してきたが、事実上頓挫した。背景には何があったのかを探る。【カブールで松井聡】
「政権ナンバー2のアブドラ国家和解高等評議会議長の口からは、ガニ大統領の批判しか聞いたことがない」
タリバンが首都カブールを制圧する約2週間前の8月2日夜。スーツ姿でカブールのホテルに現れたタジク人の政府高官ムハンマド・サベル・サディキ氏(50)が言った。「北部同盟はタリバンと命をかけて戦い、私も家族を殺された。ガニ氏のような海外生活の長い『外国人』に国はまとめられない」
さかのぼること20年。2001年11月13日、サディキ氏は…
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