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高橋智史が撮る故郷・秋田

「第38回土門拳賞」受賞者のフォトジャーナリスト・高橋智史氏が撮影した、故郷・秋田をテーマにした作品を紹介します。

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高橋智史が撮る故郷・秋田

受け継がれしものたち 魂の全て込めて 能代・檜山茶 /秋田

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手もみ製茶法での「もみ切り」の工程を行う梶原啓子さん=秋田県能代市檜山地区で2021年7月撮影
手もみ製茶法での「もみ切り」の工程を行う梶原啓子さん=秋田県能代市檜山地区で2021年7月撮影

 「ただただ、おいしいお茶を作りたい。それが私の目標です」と思慮深げに前を向く梶原啓子さん(59)の姿から、「魂を込める」ということの本質を教わった気がした。

 商業生産されている国内最北の産地であることから「北限のお茶」として知られる能代市の「檜山茶」。約300年前、檜山を所領する武家を通じて京都の宇治茶が伝わり、そして根付いた。最盛期には200戸ほどで生産されていたが、現在、茶園はわずか2戸。梶原さんは、叔父が営んでいた「梶原茶園」で本格的に檜山茶作りに携わり16年がたつ。叔父の意志を受け継ぎ、丹念に茶葉の状態と向き合い、完全手作業の手もみによる、製茶技術の向上に研さんを重ねる。その作業は…

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