特集

アフガン政権崩壊

イスラム主義組織タリバンが2021年8月15日、首都カブールを制圧し、勝利宣言。ガニ政権が崩壊しました。

特集一覧

「首都が戦場に」逃げ惑う市民 アフガン、米軍とISの攻防激化

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷
ロケット弾が命中した車の残骸を見守る人々。誰が発射したのかは明らかになっていない=アフガニスタンの首都カブールで2021年8月30日、AP
ロケット弾が命中した車の残骸を見守る人々。誰が発射したのかは明らかになっていない=アフガニスタンの首都カブールで2021年8月30日、AP

 イスラム主義組織タリバンが実権を握るアフガニスタンで、米軍と過激派組織「イスラム国」(IS)系の地元武装勢力との攻防が激しくなっている。首都カブールでは市民が米軍の報復攻撃の巻き添えになったとの報道も。退避希望者の移送作戦などに従事する米軍の完全撤収期限が31日に迫る中、首都の緊張は高まっている。

市民の犠牲が生んだ反米感情

 「タリバンが復権したと思ったら、今度はテロと米軍の攻撃が激しくなった。この国は一体どうなってしまうのか」。カブールで米軍が29日に無人航空機攻撃を実施した地区に住む青果店従業員、ジア・ウル・ラフマンさん(41)が毎日新聞助手の電話取材に嘆いた。

 米軍はIS系武装勢力「ISホラサン州」(IS―K)の車を無人機攻撃したと発表した。だが、ラフマンさんは「近所の人から少なくとも子供4人が巻き込まれ犠牲になったと聞いた」と説明。「カブールの街が新たな戦場になった気がする。以前からテロは多かったが、今はより一層緊迫している」と話した。

 犠牲者の情報は錯綜(さくそう)しており、AP通信は地元当局者の話として、子供3人が亡くなったと報道。車両には爆発物が積まれていたため、2次爆発を引き起こしたという。

 一家9人が死亡したと報じた米CNNに対し、親族は「私たちはISではない。ここは家族の家だ」と訴えた。攻撃直後の現場を撮影したとみられる映像には、住宅が密集する地区から灰色の煙が上がり、多くの住民が走って逃げ出す様子が映っている。米中央軍は29日、「罪のない命が失われたとすれば非常に悲しいことだ」との声明を出した。

 アフガンでは、これまでも…

この記事は有料記事です。

残り1666文字(全文2348文字)

【アフガン政権崩壊】

時系列で見る

次に読みたい

あわせて読みたい

この記事の特集・連載
すべて見る
この記事の筆者
すべて見る

注目の特集