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安心安全な選手村、欠ける配慮 バス降車でも事故、想定甘いまま

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選手村で人身事故を起こしたトヨタのeパレット=東京オリンピック・パラリンピック組織委員会提供
選手村で人身事故を起こしたトヨタのeパレット=東京オリンピック・パラリンピック組織委員会提供

 新型コロナウイルスの影響が続くなか、東京パラリンピックで想定外の事故や熱中症が相次いで報告され、大会運営の難しさが浮き彫りとなっている。大会組織委員会の武藤敏郎事務総長は折り返しを迎えた30日、中間総括の記者会見で、卓球の車いす選手がリフト付きのバスからの降車時に落下する事故があったと報道陣の質問に明らかにした。

車いす選手、降車中に落下

 組織委によると、26日午前9時40分ごろ、卓球会場の東京体育館のバス乗降場で、リフトをつるワイヤが切れて落下した。選手は医務室で治療を受けて鎮痛剤などを処方されたが、すぐに練習に参加したという。当該のバスは使用を中止している。

 「安全・安心」のはずの選手村でも思わぬ事故が起きた。26日午後2時ごろにも、柔道で視野狭窄(きょうさく)の障害がある北薗新光選手(30)が横断歩道を歩行中、右折してきたバスと接触する事故があった。頭と両足に軽傷を負い、試合欠場を余儀なくされた。競技関係者は「頭痛やめまいなどの症状があり、医師から出ない方がいいと言われた」と説明した。

 バスはトヨタ自動車が開発した大型電気自動車「eパレット」で、村内を自動運転で24時間巡回していた。警視庁は29日に実況見分などを行い、事故原因を調べている。事故後、運行を見合わせていた巡回バスは運行を望む選手らの要望を受けて31日から再開される。

 組織委は選手村での事故の概要を把握しながら公表したのは27日夜。「(競技関係者らとの)調整に時間がかかった」と釈明するが、柔道とは別の競技団体幹部は「安全なはずの選手村で事故はあってはならない。なぜ事故が起きたのか、日本パラリンピック委員会(JPC)を…

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【東京パラリンピック】

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