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「万葉古道」を尋ねて

万葉の時代の暮らしを支えた「古道」。わずかな手掛かりを頼りにいにしえの道を尋ねます。

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「万葉古道」を尋ねて

交流・別れ・流浪/85 吉野/26 野に香る天武天皇の足跡 /奈良

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石舞台古墳を背に咲くヤマハギの花=明日香村で
石舞台古墳を背に咲くヤマハギの花=明日香村で

 万葉歌人たちは、なぜあれほどハギにひかれたのか。花は小さく香りも無いのに。

 巻十の「秋の雑歌」の「花を詠む」から。

 ますらをの 心はなくて(忘れて) 秋芽子(はぎ)(萩)の 恋のみにやも(美しさに心を) なづみて(とらわれて)ありなむ(2122)

 ハギを愛する人に例えたのか。

 花を観賞するため野に遠出もした。

 秋風は 涼しくなりぬ 馬並(な)めて いざ野に行かな 芽子の花見に(2103)

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