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アフガン政権崩壊

イスラム主義組織タリバンが2021年8月15日、首都カブールを制圧し、勝利宣言。ガニ政権が崩壊しました。

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アフガンどこへ 米の撤収戦略見通し甘く タリバン実権で治安悪化

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カブールの空港で報道陣の質問に答えるタリバンの人々=2021年8月31日、AP
カブールの空港で報道陣の質問に答えるタリバンの人々=2021年8月31日、AP

 2001年の米同時多発テロに端を発した「米史上最長の戦争」は、21年8月30日のアフガニスタン駐留米軍の完全撤収で幕を閉じた。米国が去る一方、再びアフガンで実権を握ったイスラム主義組織タリバンは着々と新政権発足への準備を進める。アフガンはどこへ向かうのか。【鈴木一生(ワシントン)、松井聡】

バイデン政権を野党批判、国際協調にも影

 米軍の最後のC17輸送機がアフガンの首都カブールの国際空港を飛び立ったのは、現地時間30日午後11時59分(米東部時間30日午後3時29分)。米中央軍のマッケンジー司令官は30日の記者会見で、「10日間長く駐留しても希望者全てを脱出させることはできない」と述べ、空輸作戦を打ち切った理由を説明した。

 「慌てて撤収はしない。責任を持って慎重に安全に実施する」。バイデン米大統領が4月に語った言葉だ。だがその出口戦略は見通しの甘さから後手後手に回った。

 バイデン政権が当初期待を寄せていたのは、米軍が訓練した約30万人のアフガン政府軍だった。だが政府軍の士気は低く、最終的にタリバンによるカブール制圧を許す結果となった。

 一連の混乱の「分岐点」となったのが、7月上旬にあったバグラム空軍基地のアフガン側への引き渡しだ。カブール近郊にある米軍の最大拠点で、これまで空爆や物資輸送の中心となってきた基地だけに、…

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