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アフガン政権崩壊

イスラム主義組織タリバンが2021年8月15日、首都カブールを制圧し、勝利宣言。ガニ政権が崩壊しました。

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混乱のアフガン、物価は2倍に 高まる不安、市民生活はどうなる?

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アフガニスタンの首都カブールにある銀行の前で、お金を引き出そうと列を作る人たち。タリバンは1週間の引き出し限度額を200ドルに制限している=カブール市内で8月30日、AP
アフガニスタンの首都カブールにある銀行の前で、お金を引き出そうと列を作る人たち。タリバンは1週間の引き出し限度額を200ドルに制限している=カブール市内で8月30日、AP

 駐留米軍の撤収作業が完了したアフガニスタン。イスラム主義組織タリバンが実権を掌握した混乱の地で生きる人たちの暮らしや経済は今、どうなっているのか。

 「働いても給料が出るか分からない」「権力の空白でカブールにはお金がない」。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は市民の戸惑いの声をこう伝えている。既に暮らしは打撃を受けており、小麦や豆類、植物油などの価格が2倍に上昇するなどインフレが発生。現金を引き出そうとする人たちで銀行の前には長い行列ができているが、営業を停止している銀行も多い模様だ。

 物価を安定させる「通貨の番人」となるのは中央銀行。だが、総裁だったアフマディ氏は既に国外に脱出している。同氏はFTへの寄稿で、通貨下落に伴うインフレの加速や国際社会からの財政支援停止のほか、政府職員の解雇が進んだり、給料が減少したりするリスクを指摘。タリバンが深く関わるとされる、アヘンなどの原料となるケシ栽培など「闇経済」の収入などでは国家運営は不可能だとし、「タリバンが援助者の資金提供を受ける…

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