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タリバン復権の衝撃 バイデン氏、早期撤収固執 拙速批判拡大、政権運営に陰り

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バイデン米大統領の支持率とアフガン情勢の推移
バイデン米大統領の支持率とアフガン情勢の推移

 米軍が8月30日、20年近く駐留したアフガニスタンからの撤収を完了した。バイデン米大統領は最後まで早期撤収に固執したが、イスラム主義組織タリバンの早期復権を許し、退避作戦も混乱したことから、「撤収が拙速だった」との批判が拡大。比較的順調だった政権運営に陰りが見え始めている。

 米軍の最高司令官であるバイデン氏は31日午後(日本時間9月1日未明)に撤収完了について演説する予定。しかし30日に公の場でアフガン情勢を語らず、同日夕に出した声明で「米史上最長の戦争」に触れたのは「20年間の駐留が今、終わった」という一文だけ。声明の末尾には、撤収間際に過激派組織「イスラム国」(IS)系の「ISホラサン州」(IS-K)によるテロで死亡した米軍兵士13人の氏名が列挙され、「虚無感」がにじんだ。

 戦争のきっかけとなった米同時多発テロから9月で20年を迎えるのを前に、国民が待望する米軍撤収を円滑に完了する――。バイデン氏が今年4月に公表した計画は着々と進んでいるはずだった。7月上旬には9割以上の撤収が完了。入れ替わるようにタリバンの攻勢が伝えられたが、バイデン氏は「タリバンが全土を制圧することはまずない」と強気だった。

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