栗山巧に「殴られるんじゃないか」西武・田辺コーチが思った瞬間

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西武監督時代の田辺コーチ=西武プリンスドームで2016年9月27日、小川昌宏撮影
西武監督時代の田辺コーチ=西武プリンスドームで2016年9月27日、小川昌宏撮影

 新人時代の栗山巧を指導した西武の田辺徳雄・現3軍統括コーチに当時を振り返ってもらった。【聞き手・生野貴紀】

 ――どこから指導に着手したのか。

 ◆同期の中村剛也とタイプが違った。中村はどちらかというと天才肌で、あまりこっちが言った記憶はない。逆に栗山は荒っぽさを削っていかないといけなかった。強引で力任せの上半身主体の打撃だったので。何とか振る力を利用しつつ、もう少し柔らかい打撃にすることと、ホームラン打者ではなくて、アベレージ、野手の間を抜くような安打をどれだけ稼げるかというところに重点を置いて指導しようと。三遊間、反対方向を狙わせて、しっかり反対方向に強い打球を打てる。その練習に結構時間を費やした。広角に打てないとなかなかアベレージは残らないので。

 ――最初は反発もあった。

 ◆初めは三塁手の練習をしてなかなかうまくいかなくて、1カ月、2カ月くらいやったのかな。それでまた外野に戻っていった。外野手はやっぱり打てないといけない。それでファームの試合に出られない時もあった。彼の中ではイライラするところもあった。スタメンを外れてバット引きだった。ふて腐れてというか、何で出られないんだっていう。

 そこでちょっと注意というか叱ったね。出られなくて当然なんだと。今まで結果が良くない。やっぱり競争の世界だから。そんな態度でバット引きするなとちょっと叱ったんだけど、その時にカッと目を開いたので「あっ、殴られるんじゃないかな」と(笑い)。それでたぶん反省したと思う。これじゃいけないって。そこで「分かりました」って、そういう意思表示をした。

 その後ですよね。ますます…

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