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ボッチャ杉村英孝、ミリ単位の攻防制す 重度障害、つかんだ栄光

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【個人(脳性まひBC2)決勝】第2エンド、投球が狙い通りに決まり喜ぶ杉村英孝(手前)=有明体操競技場で2021年9月1日、徳野仁子撮影
【個人(脳性まひBC2)決勝】第2エンド、投球が狙い通りに決まり喜ぶ杉村英孝(手前)=有明体操競技場で2021年9月1日、徳野仁子撮影

 ミリ単位の応酬だった。1投、また1投。相手の投球も緻密だったが、少しの狂いもない杉村英孝(39)のコントロールがそれを圧倒した。勝利が決まった瞬間、わずかに表情を緩め、球を投げる左手で小さくガッツポーズした。対戦相手とグータッチし、初めて笑顔になった。その目には涙があふれた。

 脳性まひの杉村は小学1年から18歳まで静岡市の医療施設で過ごした。19歳の時にボッチャと出合った。その魅力について「自己選択と自己決定で行う。そういった姿を多くの人に見てほしい」と語る。

 ヨーロッパ発祥のボッチャは重度障害者のために考案されたスポーツだ。日本に持ち込まれたのは1993年。以来、重度障害者の「スポーツをやりたい」という意思を尊重する人たちの手で広がってきた。

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