新作「神戸世界ホテル」 劇団太陽族、西東三鬼モデルに

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劇団太陽族「神戸世界ホテル」の出演者たち=ⒸstudioSTR
劇団太陽族「神戸世界ホテル」の出演者たち=ⒸstudioSTR

 第二次世界大戦前後を生きた実在の人物をテーマに骨太の作品を相次いで発表している関西の実力派、劇団太陽族が、新作「神戸世界ホテル」(岩崎正裕作・演出)を16~18日、兵庫県伊丹市のアイホールで上演する。

 戦時中の神戸が舞台。すべてから逃げて来た「私」が、トアロードにあるアパート兼ホテルで暮らし始める。おせっかいなバーのマダム、結核になった元従軍看護師、映画館の映写技師見習、闇の商売をする台湾人、ドイツ兵と付き合う女性……。そこでは、戦時国家への協力からは遠い、雑多で不思議な人々が寝起きしていた――。

 自由でモダンな作風で知られた俳人、西東三鬼(さいとうさんき)(1900~62)の自伝的短編小説集「神戸・続神戸」が下敷きになった作品。三鬼は、厭戦(えんせん)や反戦の心情を詠んだ俳人たちが治安維持法に基づき弾圧された「新興俳句弾圧事件」に連座し検挙されたが、その後の1942年、妻子を東京に置いて、単身神戸にやってくる。劇中の「私」は三鬼がモデル。物語は戦中から、ホテルが空襲で焼け、戦後が訪れるま…

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