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胆振東部地震3年

 44人が犠牲になった胆振東部地震は6日で発生から3年を迎える。心の傷や葛藤を抱えながら、それでも前に進もうとする人々の姿を追いました。

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胆振東部地震3年

それでも、前へ。/1 「心のケア」重要に /北海道

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自宅跡につくった菜園で収穫したトマトを手に笑顔を見せる加賀谷俊昭さん(左)と妻弘子さん=北海道厚真町で2021年9月1日、貝塚太一撮影
自宅跡につくった菜園で収穫したトマトを手に笑顔を見せる加賀谷俊昭さん(左)と妻弘子さん=北海道厚真町で2021年9月1日、貝塚太一撮影

仮設住宅から分散、交流が希薄 個別の悩み、コロナで見えにくさ拍車

 かつて自宅があった山あいの一角には、青々としたキュウリや真っ赤なトマトの実がなっていた。加賀谷弘子さん(78)は、夏の日差しを浴びて育った野菜を手にほほえんだ。「ここに来ると『自分の場所』だなと、ほっとするの」。胆振東部地震の発生から間もなく3年、その思いは強くなっている。

 厚真町宇隆地区。ここで長年暮らし、米農家を営んでいた弘子さんと夫俊昭さん(81)は震災後、自宅跡に趣味の菜園をつくった。昨秋から車で10分弱のところにある新町地区の団地で新たな生活を始めたが、今でも時々訪れては畑作業に汗を流し、心のよりどころになっているという。

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