新型コロナ 飲食店時短要請 静まる夜の盛岡 /岩手

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午後8時過ぎ、人通りが減った盛岡市大通=盛岡市大通で2021年8月31日午後8時6分、松本ゆう雅撮影
午後8時過ぎ、人通りが減った盛岡市大通=盛岡市大通で2021年8月31日午後8時6分、松本ゆう雅撮影

 新型コロナウイルス感染拡大に伴い、盛岡市で8月30日から飲食店への営業時間短縮要請が始まった。飲食店が建ち並ぶ大通では店先の「休業」のポスターが目立つ。時短要請は売り上げに大きく影響し、従業員の収入が減ることも予想される。先行き不透明な状況下で静まりかえる夜の街を歩いた。【松本ゆう雅】

「売り上げ9割減った」

 31日午後4時過ぎ、大通周辺の飲食店は夜の営業に向け仕込みに追われていた。居酒屋「茶の間」の店主、長門章さん(76)は「以前からお客さんは少なかったが、昨日は特に暇。売り上げは8割くらい落ちている」と肩を落とす。学生アルバイトの人数も絞った。父の代から60年以上続く店だが「休んでも開けても赤字の状態だ」と嘆く。「せめて9時までにしてほしい気持ちもあるが、早く収束するのであれば協力したい」と要請に応じ、継続的な支援策の充実を求める。

 午後7時過ぎ、大通を歩く人のほとんどは駅に向かっていた。日本酒バル「晴ル」のオーナー、藤原祥雄さん(47)は「30日の来店は2人だけ。お盆の後から売り上げは9割減だ」と話す。時短要請の時機について「もう少し早く行っても良かったのではないか」との思いもある。「大変なのは飲食だけではない。このままでは経済全体が悪くなる一方だ」と危機感を感じている。

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