「居酒屋マーケットは縮む」ワタミの渡辺美樹会長に聞く次の一手

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷
インタビューに答えるワタミの渡辺美樹会長=東京都大田区で2021年8月31日、小川昌宏撮影
インタビューに答えるワタミの渡辺美樹会長=東京都大田区で2021年8月31日、小川昌宏撮影

 収束が見えない新型コロナウイルス禍は外食産業、とりわけ居酒屋業界にかつてない逆風をもたらした。大手チェーンとて例外ではない。「コロナはずっと続く。居酒屋のマーケットは確実に縮む」。こう語るのは、10月1日付で12年ぶりに社長に復帰するワタミの渡辺美樹会長だ。コロナ禍に耐える業界の実情と政府対応への不満、そしてワタミが目指す「V字回復」への秘策とは。【聞き手・松山文音】

 ――コロナ禍が長期化しています。居酒屋業界を取り巻く経営環境をどう見ていますか?

 ◆以前のようにワクチンができれば(業況が上向く)という状況ではなくなってしまった。コロナはあと何年というより、ずっと続くでしょう。インフルエンザ並みに毎年変異しながら、人類がそれとどう向き合っていくかというところだと思います。昔みたいに何十人も集まって宴会するという機会は減っていく。一番大きいのはテレワークに多くの人が慣れたこと。「仕事終わりに一杯飲もう」という文化が非常に薄れたと思います。居酒屋のマーケットは確実に縮む。(コロナ禍前の)6割、7割まで縮むのではないでしょうか。

政府対応「間違っている」

 ――緊急事態宣言も長引いています。国や自治体のコロナ対策をどう評価しますか?

 ◆私の周りには「緊急事態宣言期間が終わったら商売をやめる」という人が非常に多い。休業補償(時短協力金)が入らなくなるからです。今までなら「早く宣言が明けてほしい」と言っていたのが、アンバランスな休業補償によって「宣言が長く続けばいい」と思う経営者が増えてきている。国は十分なPCR検査もロックダウン(都市封鎖)もせず、中途半端な要請ばかりしています。…

この記事は有料記事です。

残り1571文字(全文2267文字)

あわせて読みたい

この記事の筆者
すべて見る

注目の特集