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伝統の練習で技術維持 数々のオリンピアン輩出 山形中央高スケート部(山形市)

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小野俊監督(右)の指導で、毛糸の靴下をはいて樹脂の床の上を滑る練習に励む山形中央高スケート部員=山形市の同校で2021年4月21日分、上鵜瀬浄撮影
小野俊監督(右)の指導で、毛糸の靴下をはいて樹脂の床の上を滑る練習に励む山形中央高スケート部員=山形市の同校で2021年4月21日分、上鵜瀬浄撮影

 2021年1月の全国高校総体(インターハイ)スピードスケート学校対抗女子で山形県立山形中央高(山形市)が5連覇を達成した。10年バンクーバー五輪男子500メートル銅メダルをはじめ4大会連続で五輪で入賞を果たした加藤条治選手ら、数々の男女オリンピアンを輩出している強豪だ。県内に屋内スケートリンクがない中でさまざまな工夫を重ね、10月のシーズン開幕に向け、技術と体力を落とさないよう努めている。【上鵜瀬浄】

 日が西に傾き始めた放課後。校舎4階の教室の一角で、ある選手は10台超並んだ自転車型トレーニングマシンを40分黙々とこぐ。また、ある選手は壁一面に張られた鏡の前で、毛糸の靴下をはき、ツルツルの樹脂が張られた台の上をひたすら滑る。40秒間全力疾走、そして20秒の休憩。このインターバルを30回超繰り返す。

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