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紀伊半島豪雨10年

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紀伊半島豪雨10年

「あすを生きる」/3 戻らぬ「川の参詣道」 熊野川 観光船、無期限休止 /和歌山

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事業休止によって使われなくなり、保管場の川に停泊したままのジェット船と藤原岳典社長=和歌山県新宮市で、山口智撮影
事業休止によって使われなくなり、保管場の川に停泊したままのジェット船と藤原岳典社長=和歌山県新宮市で、山口智撮影

 新宮市に河口があり、2011年の紀伊半島豪雨で氾濫した熊野川。「川の参詣道」として世界遺産にも登録されている清流だが、多発した土砂崩れなどにより水が濁る影響も出た。市などによると、復旧工事が進み、災害直後に比べて改善傾向にあるが、10年たった今も完全には元の状態には戻っていない。

 そんな中、長年観光客に親しまれた「瀞峡ウオータージェット船」が、1月から無期限事業休止となっている。背景には水の濁りにとどまらない、豪雨を境にした川の異変があった。

 「民間企業である以上、赤字で休止するのはやむを得ない。しかし、正直なところ観光資源として船を使わないのはもったいないとの思いもある」。ジェット船を運営する同市の熊野観光開発の藤原岳典社長は、船の保管場の川に整然と並んだ10隻の船を眺めてつぶやいた。

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