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学術会議任命拒否

日本学術会議が推薦した新会員候補6人を菅首相が任命しなかった。極めて異例の事態の背景や問題点を追います。

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菅政権「学術軽視でコロナ対策に失敗」 任命拒否の学者ら

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日本学術会議の任命拒否問題を巡り、記者会見に臨む立命館大の松宮孝明教授(左)と早稲田大の岡田正則教授=東京都千代田区で2020年10月23日、喜屋武真之介撮影
日本学術会議の任命拒否問題を巡り、記者会見に臨む立命館大の松宮孝明教授(左)と早稲田大の岡田正則教授=東京都千代田区で2020年10月23日、喜屋武真之介撮影

 菅義偉首相は昨年9月の就任直後、日本学術会議から推薦された会員候補者6人の任命を拒否する前代未聞の判断を下した。“排除”された当事者は「任命拒否に象徴される学術軽視の姿勢が、新型コロナ対策の失敗を招き退陣に追い込まれた」と冷ややかに見る。

 学術会議の梶田隆章会長らは日本学術会議法に基づき、推薦通り任命するよう再三にわたって求めてきた。しかし菅首相は「人事」であることを理由に「総合的・俯瞰(ふかん)的」と述べるだけで拒否した理由さえ明確に説明しないまま、1年近くが経過した。

 6人のうちの1人、岡田正則・早稲田大教授は退陣について「官房長官時代から人事で行政組織をコントロールしてきたが、コロナ禍で国民への説明がうまくできず、国民も政治家も付いて来なくなった。忖度(そんたく)させて従わせる組織統制のやり方が限界に来ていることを示した」と分析。「学術に対しても人事の恐怖政治で従わせようとしたのだろうが、コロナ対策では専門家の協力を得て英知を集めないといけなかった。菅首相の…

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【学術会議任命拒否】

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