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「オモウマい店」 笑顔に満ちた「グルメンタリー」=田中里沙

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 「オモウマい店」(日本テレビ系列、火曜午後7時)はタイトルから想像される通り、「おもてなしすぎで、うまい」飲食店が主役である。中京テレビのスタッフが全国各地を足で歩いて趣旨に合う店を探し出し、店主やお客さんに取材をしていくのだが、その会話は家族や友人間のようで愉快だ。

 特大サイズの料理に度肝を抜かれていると、それが破格の値段であることがわかる。2人前のボリュームで、野菜もたっぷり入った焼きそばが300円。ナポリタンの上に、なぜかミートソースがかかって450円。材料をふんだんに使って、この価格で利益が出るのかが心配になるが、それを店主に聞くと「大変です」「限界」「もうけはないよ」という答えが明るい笑顔で返ってくる。ぎりぎりなのに楽しそうで、おもてなしが面白さにつながる。

 部活帰りの高校生たちが集う店の店主は、みんなのお母さん的存在。試合に送り出し、勝敗の結果報告を聞き、頑張れと応援し、自転車で出前にも行き、一人で店を切り盛りする。利益度外視のメニューの提供とおいしさだけではなく、店主の人柄にひかれて多様なお客さんがやってくるのだ。

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