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胆振東部地震3年

 44人が犠牲になった胆振東部地震は6日で発生から3年を迎える。心の傷や葛藤を抱えながら、それでも前に進もうとする人々の姿を追いました。

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胆振東部地震3年

それでも、前へ。/3 地域全体で理念創造 安平 「復興のシンボル」開校へ /北海道

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新学校の完成予想図を見ながら語り合う小泉司さん(右)と母、奈津子さん=北海道安平町内で2021年8月21日、平山公崇撮影
新学校の完成予想図を見ながら語り合う小泉司さん(右)と母、奈津子さん=北海道安平町内で2021年8月21日、平山公崇撮影

「世界と出会う」学校

 胆振東部地震の発生から4カ月が過ぎた2019年1月、安平町早来(はやきた)大町にプレハブの仮設校舎が完成し、地震で校舎が損壊した早来中の生徒が雪道を歩き、登校を始めた。

 その翌日、町民ら約15人が仮設校舎の一室に集まった。校舎再建に合わせて新設する学校の基本構想について、思い思いに意見を述べていた。「異なる世代が交流できる学校にできないか」「世界にはばたく学校はどうか」。その後、議論は約3カ月続いた。

 当時、早来中の生徒は111人。校舎の床には亀裂が入り、耐震補強の鉄骨は折れ曲がり、天井のコンクリートもはがれ落ちた。体育館でも壁がはがれ、敷地内に地割れができるなど被害は甚大だった。町は建て直しを決め、老朽化が進む早来小と統合し、小中9年制とする新たな学校の建設に動き出した。

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