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斎藤幸平の分岐点ニッポン

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斎藤幸平の分岐点ニッポン

資本主義の先へ 釜ケ崎で考える野宿者への差別 内なる偏見に目を

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夜回りでベンチの上に横になっていた男性に声をかける、野宿者ネットワーク代表の生田武志さん(左)と斎藤幸平さん=大阪市浪速区で、清水有香撮影
夜回りでベンチの上に横になっていた男性に声をかける、野宿者ネットワーク代表の生田武志さん(左)と斎藤幸平さん=大阪市浪速区で、清水有香撮影

「怠惰」はほど遠いギリギリの生活/学び、自省すべき社会全体の課題

 気鋭の経済思想家、斎藤幸平さん(34)が現場を歩き、この社会を考える連載。今回訪れたのは、「日雇い労働者の街」と言われた大阪市西成区の通称・釜ケ崎(あいりん地区)=*=だ。メンタリストのDaiGo氏が「ホームレスの命はどうでもいい」と発言するなど、野宿者への偏見はいまだ根強い。バブル崩壊後、多くの野宿者が生まれたこの街で、貧困や差別の問題を見つめ直した。

 「歌舞伎町で15歳の少年が野宿者に暴行」。8月23日にこのニュースを目にした時、脳裏に浮かんだのがDaiGo氏による例の差別発言だった。この時は多くの人が非難の声をあげ、本人も謝罪した。だが、彼ひとりの発言を「炎上」させるだけでいいのか。当事者や支援者は、この件をどう見ているのか。「野宿者ネットワーク」代表で釜ケ崎で35年近く支援活動を続ける生田武志さん(57)の夜回りに8月末、同行させてもらっ…

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