御坂サイフォン橋 国内初導入の技術で淡山疎水の一部支える 兵庫

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「眼鏡橋」の愛称もある御坂サイフォン橋=兵庫県三木市志染町御坂で2021年8月1日、大川泰弘撮影
「眼鏡橋」の愛称もある御坂サイフォン橋=兵庫県三木市志染町御坂で2021年8月1日、大川泰弘撮影

 兵庫県三木市志染町の田園地帯を流れる志染川に変わった橋が架かっている。御坂(みさか)サイフォン橋という名の水路橋だ。二つのアーチが連なる姿から「眼鏡橋」の愛称で親しまれている。併走する新旧の水路橋2本が一体化。古い方は、日本の近代水道の先駆け、横浜水道を手掛けた英国人技師ヘンリー・パーマーの設計により1891年に建設された。サイフォンは、「U」字のように高所→低所→高所と鋼管の中の水を流す仕組み。国内の水路では、この橋で初めて導入された技術だ。

 橋は神戸市北区から稲美町へ農業用水を運ぶ淡山疎水の一部をなす。稲美町などに広がる印南野台地は、かねてから水不足に悩まされ、江戸中期から疎水が構想された。明治維新後に西洋の技術を導入し、淡河川(現神戸市北区)から水を引く農業用水事業が実現した。

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