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社会部、ワシントン・エルサレム特派員などを歴任した大治朋子専門記者によるコラム。

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リスク回避と後知恵=大治朋子

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出迎えの自衛官が並ぶ中、アフガニスタンでの退避支援活動を終え、隊員を乗せて帰国した自衛隊のC2輸送機=埼玉県狭山市の航空自衛隊入間基地で2021年9月3日午前9時32分、手塚耕一郎撮影
出迎えの自衛官が並ぶ中、アフガニスタンでの退避支援活動を終え、隊員を乗せて帰国した自衛隊のC2輸送機=埼玉県狭山市の航空自衛隊入間基地で2021年9月3日午前9時32分、手塚耕一郎撮影

 <ka-ron>

 日本のアフガニスタン政策に協力してきた現地スタッフの退避は終わっていない。最大500人が足止めを食ったままだ。

 彼らが取り残されることになった経緯を改めて考えてみる。個人的に気になるのは8月17日に日本大使館員が英軍機で国外脱出に成功した以降の対応だ。焦点は外国人スタッフの救助に移った。だが詳しい現地情報が入るようになったのは防衛省の先遣隊となる情報収集チームが到着した22日以降だという。翌23日には自衛隊機の派遣が決定。26日に救出作戦を開始したが、同じ日に自爆テロが発生し断念せざるをえなくなった。

 こうして見ると自衛隊が関与し始めた22日以降は、一日も無駄にしていないように思える。問題はそれまでの約4日間だ。

 自衛隊の派遣は自衛隊法84条の4に基づく安全確保が条件。外務省は…

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