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アフガン政権崩壊

イスラム主義組織タリバンが2021年8月15日、首都カブールを制圧し、勝利宣言。ガニ政権が崩壊しました。

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タリバン「包括的」政権の実態 内部対立うかがわせる「妥協的人選」

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タリバンの抵抗勢力を支持するデモの周囲を巡回するタリバン戦闘員=アフガニスタンの首都カブールで2021年9月7日、AP
タリバンの抵抗勢力を支持するデモの周囲を巡回するタリバン戦闘員=アフガニスタンの首都カブールで2021年9月7日、AP

 アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンが7日、暫定政権の主要閣僚を発表した。実権を掌握してから約3週間。タリバンは「権力を独占しない」などとしてきたが、結局、旧政府高官や女性は主要ポストから外された。国際社会などでタリバンに対する懸念は高まる一方だ。

「タリバン以外に分ける役職がない」

 「タリバン内に旧政府高官らと権力を分かち合うという雰囲気はない」。タリバンのメンバーと親交がある元幹部の男性は、8月15日に首都カブールが陥落する前、毎日新聞の取材にそう語った。その理由を元幹部は「組織内の各派閥が、それぞれ相応の地位を得る権利があると考えている。タリバン以外に分ける役職がほとんどない」と指摘した。

 タリバンはカブール制圧後、カルザイ元大統領や崩壊したガニ政権で国家和解高等評議会議長を務めたアブドラ氏らと会談を重ね、表向きは他勢力も含んだ「包括的」な政権を樹立すると明言してきた。

 だが、7日に発表された主要閣僚には旧政府高官や女性の名前はなかった。今後、旧政府高官らが政権に参画する可能性は残るものの、要職ではない可能性が高い。ガニ政権で外務省幹部を務めた男性は「タリバンの本質は変わっていないことがこれではっきりした」と批判した。

 複数の事前報道で、…

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