無登録で仮想通貨交換業の疑い 元コンサル社長ら7人逮捕 警視庁

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警視庁本所署に入る紙屋道雄容疑者=2021年9月8日午前10時20分 拡大
警視庁本所署に入る紙屋道雄容疑者=2021年9月8日午前10時20分

 無登録で仮想通貨(暗号資産)交換業を営んだとして、警視庁組織犯罪対策4課は8日、コンサルティング会社「WFC」(東京都渋谷区)代表取締役の紙屋道雄容疑者(71)=港区台場1=ら同社関係者7人を資金決済法違反(無登録営業)容疑で逮捕した。同社は社名が「インバウンドプラス」だった2018年11月ごろから、独自に開発したとうたった仮想通貨「ワールドフレンドシップコイン(WFC)」を販売していたが、取引や換金ができない状態になっていた。

 同社の口座には計約8億7000万円の入金記録があり、大半がWFCの販売収入とみられる。

 捜査関係者によると、WFCの顧客の一部は、投資コンサルティング会社「テキシアジャパンホールディングス」(千葉市)による詐欺事件の被害者で、「被害に遭った分はWFCに交換すれば取り戻せる」と持ちかけていたとみられる。テキシア社は13年以降、架空の投資話で全国の約1万3000人から総額約460億円を集めたとされる。

警視庁=米田堅持撮影 拡大
警視庁=米田堅持撮影

 紙屋容疑者は「WFCはテキシアの詐欺事件の被害者を救済するために開発・発行した仮想通貨。国の登録を受けずに販売したことは間違いないが、営業担当らが勝手にやったもので、私は知らない」と否認。他の6人のうち経理責任者の工藤徳郎容疑者(51)ら2人は認め、3人は否認や一部否認、1人は留保しているという。

 逮捕容疑は18年11月~19年2月ごろ、国の登録を受けずに東京や神奈川に住む50~80代の男女6人にWFC約2万枚を計約2400万円相当で販売し、仮想通貨交換業をしたとしている。同課は21年1月に紙屋容疑者の東京都内の関係先を家宅捜索していた。

 紙屋容疑者は19年2月の毎日新聞の取材に「(WFCは今後)価値が出て、買い物などでどこでも使えるようになる」と話していた。【安達恒太郎、林田奈々、高井瞳】

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