「平均賃金の7割」と認定された全盲女性 「一人前、認めて」訴え

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雑誌に載った詩を新納茜さん(右)に読んで聞かせる母八栄子さん=山口県下関市の自宅で2010年4月30日午後1時、尾垣和幸撮影
雑誌に載った詩を新納茜さん(右)に読んで聞かせる母八栄子さん=山口県下関市の自宅で2010年4月30日午後1時、尾垣和幸撮影

 13年前、図書館司書になる夢を抱いて進学を目指していた全盲の高校生が、自宅前の横断歩道で車にはねられた。一命は取り留めたが、記憶力や認知力が低下する高次脳機能障害などが残った。車の運転手に損害賠償を求めた訴訟では健常者と同等に働ける可能性があったと訴えたが、1審判決の認定は「全労働者の平均賃金の7割」だった。目が見えなくても、一人で生きていける力を身につけていたことを見てほしい。10日、広島高裁で控訴審判決が言い渡される。

 事故は2008年5月20日の朝、山口県下関市で起きた。当時、同県立下関南総合支援学校高等部2年だった新納(にいの)茜さん(30)=同市貴船町=は午前7時半ごろ、登校中に自宅前の横断歩道で車にはねられて意識を失った。頭の骨を折る重傷を負い、2カ月ほど意識のない状態が続いた。一命を取り留めたが、高次脳機能障害などの後遺障害が残り、難治性のてんかんを発症した。現在は両親と生活し、入退院を繰り返している…

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