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TOKYO2020を問う

パラ自体に、もっと魅力を=スポーツライター・金子達仁

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国立競技場で行われた東京パラリンピックの閉会式=5日午後9時25分、久保玲撮影
国立競技場で行われた東京パラリンピックの閉会式=5日午後9時25分、久保玲撮影

 パラリンピックによって、自分の価値や生きる意味を見出(みいだ)した人がいる。彼ら、彼女らの多くは、大会がより大きく、より注目を集めるようになることを期待している。

 では、東京でパラリンピックが行われたことによって、変化は起きただろうか。ハンディキャッパーがスポーツをすることに対する理解は広がっただろうか。

 高まらなかった、広がらなかった、というつもりはない。NHKは精力的に各競技を取り上げ、他のメディアの露出もおしなべて多かった。今大会をきっかけに、国枝慎吾や池透暢(ゆきのぶ)の名前を知った方も少なくないだろう。

 だが、この大会の目指すところが「五輪と比肩しうる大会」だとするならば、道のりは遠い。

 確かに多くのメディアは大会を取り上げた。ただ、五輪の取り上げが報じる側の「欲求」によるものだとしたら、パラのそれは「使命感」によるもののように感じられた。

 これはメディアの側だけに限った話ではない。果たして、視聴する人々は、五輪を見るのと同じ感覚でパラを捉えていただろうか。どこかに「大変なのに頑張ってるんだから」と…

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【東京オリンピック】

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