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「9・11」後の20年

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「9・11」後の20年

あの日から アフガン従軍兵、心の傷 仲良い子供ら爆死

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村の子供たちと歩くトーマス・バークさん(中央)=アフガニスタン南部ヘルマンド州ナワで(バークさん提供)
村の子供たちと歩くトーマス・バークさん(中央)=アフガニスタン南部ヘルマンド州ナワで(バークさん提供)

薬物に溺れ除隊 米帰国後、牧師に

 黙々と子供たちの肉片をかき集め、飛び散ったからだの一部を拾って回った。砂ぼこりのなか、トラックの荷台に遺体を積み込み、駐屯地に帰ると両手を漂白剤で洗った。からだが鉛のように重かった。米海兵隊として「敵を殺す訓練」を受けてきた。得意でもあった。ただ、子供たちの遺体を片付けたトーマス・バークさんの心は、ばらばらに張り裂けていた。当時20歳だった。

 アフガニスタン南部ヘルマンド州ナワ。2010年1月のある日の昼下がりの出来事だった。犠牲になったのは駐屯地の近くの村に住む子供たち。村の外れで携行式ロケット弾の不発弾を見つけ、駐屯地に届けようと運んでいる途中で爆発した。調査のために駆けつけたバークさんが目にしたのが、弟のように可愛がっていた子供たち8人の変わり果てた姿だった。

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