イエレン氏、米債務上限問題で警告「10月にも政府資金枯渇」

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米連邦議会=高本耕太撮影
米連邦議会=高本耕太撮影

 イエレン米財務長官は8日、8月に復活した連邦政府の債務上限について、米議会が新たな借金を認める法案を可決しなければ「10月中に政府の資金が枯渇する可能性が高い」と警告し、議会に早期対応を要請した。ただ、議会では債務上限問題を巡って与野党が対立しており、打開のメドは立っていない。

 米政府の借金総額は法律で上限が決められている。7月末までは債務上限の適用が一時凍結されていたが、8月に適用が復活し、その時点の債務残高約28兆ドル(約3080兆円)が新たな上限に設定された。政府は国債発行などで借金を増やすことができなくなったため、公的年金基金への支払い制限など「特例措置」で当面の資金繰りを工面している。

 イエレン氏は議会指導部に宛てた書簡で、「いつまで資金繰りを工面できるかは不透明だが、10月中に手元資金が枯渇する可能性が高い」と説明。政府の資金が枯渇すれば、米国債の償還や利払いが滞る債務不履行(デフォルト)に陥る可能性が高まり、「米国経済と金融市場に取り返しのつかないダメージを与える」と警告した。

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