米国産スモモの輸入解禁は「死活問題」 生産量日本一の山梨が困惑

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甘みと酸味のバランスが良くジューシーな味わいが特徴のブランドスモモ「貴陽」=JA南アルプス市提供
甘みと酸味のバランスが良くジューシーな味わいが特徴のブランドスモモ「貴陽」=JA南アルプス市提供

 山梨県が全国一の生産量を誇るスモモの生産農家に困惑が広がっている。きっかけは農林水産省が8月に公表した米国産スモモの輸入解禁の決定だ。産地への事前の説明はなく、農家には「寝耳に水だ」「死活問題になり得る」と米国産の流入への不安が拡大。県は十分な説明を尽くすよう同省に申し入れた。【梅田啓祐】

 農水省は8月19日付の官報で、植物防疫法施行規則の改正を告示した。米国産スモモの輸入に関し、植物防疫機関の確認の下、農薬の臭化メチルでいぶして消毒し、害虫が侵入する恐れがないと認められる生鮮果実を梱包(こんぽう)するなどの条件を明示。日本で流通しているものと同様の生鮮果実の輸入を新たに認める内容で、同日から即日施行とした。

 同省は、2017年に米国政府から解禁要請を受けて以降、協議手続きや経過などを官報やホームページで周知してきたとするが、県が知ったのは8月29日になってからだ。県販売・輸出支援課の担当者は「国内の産地に直接の連絡や調整がなかった。説明不足は明らかで大変残念」と戸惑う。

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