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アフガン政権崩壊

イスラム主義組織タリバンが2021年8月15日、首都カブールを制圧し、勝利宣言。ガニ政権が崩壊しました。

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タリバンが無許可デモ禁止 抗議封じ込め、強権姿勢を鮮明に

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タリバンの戦闘員が取り囲む中、デモを続ける人々=カブールで2021年9月7日、ロイター
タリバンの戦闘員が取り囲む中、デモを続ける人々=カブールで2021年9月7日、ロイター

 アフガニスタンで暫定政権を発足させたイスラム主義組織タリバンは8日、「デモを装って治安を脅かす者がいる」などとして、許可のないデモを禁止する通達を出した。社会・経済の混乱が続く中、抗議の声を封じ込める強権姿勢を鮮明にした格好だ。

 内務省は声明で、デモをする際は事前に当局の許可を得ることを求め、違反者には「厳しい法的措置」をとるとした。暫定政権で内相を務めるシラジュディン・ハッカーニ師はこれまで数々のテロへの関与が指摘され、米連邦捜査局(FBI)に指名手配されている人物で、内相就任には米国などが懸念を示していた。

 首都カブールでは女性の権利擁護などを求めるデモが続く一方、銀行の預金引き出しが制限されるなど混乱が収まらず、市民の不満も高まっている。こうした中、地元メディアによるとタリバンはデモ隊の強制排除にとどまらず、デモを取材する記者も拘束。西部ヘラートで起きた7日のデモでは、参加者数人がタリバンの発砲で死亡したとの報道もある。今後もタリバンへの批判的な動きが続けば、強権的な取り締まりに拍車がかかる可能性…

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【アフガン政権崩壊】

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