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重度障がい児者のふるさとを思う

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東北新幹線に隣接する生活介護事業所「ねぶた」
東北新幹線に隣接する生活介護事業所「ねぶた」

 東京都内にある滝乃川学園は、1891(明治24)年に石井亮一によって創設された日本最初の知的障がい児のための福祉施設だ。あの実業家、渋沢栄一が理事長を務めた。創設にあたった石井や渋沢に思いをはせて、最近の障がい者福祉の課題を考えてみたい。

 毎日新聞7月20日付の記事によると、都内の障がい者の約3000人が、都や都内区市町村による財政支出がある14県の「都外施設」が利用している。この都外施設の整備は、都内の地価の高さや住民の反対運動を背景に、1960年代後半から始まったものだ。地元の社会福祉法人が都の補助金で建設し都民が優先して利用。国の居住地特例制度に基づき、介護費の自治体負担分などは東京都内の区市町村が負担している。

 こうした施設は東日本に41施設あり、定員3212人の約9割が都民となっている。なお、都は97年に都外施設でおきた障がい者虐待事件をきっかけに都外施設の新規建設をやめ、自宅近くで暮らせるようにする方針を打ち出した経緯がある。

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