9・11から20年 思い刻み歩む遺族 幸せ感じる心、妻育み

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米同時多発テロから20年を前に現地を訪れている杉山晴美さん。背景の最も高い建物は、新しい世界貿易センタービル=米ニュージャージー州のハドソン川岸で2021年9月8日(本人提供)
米同時多発テロから20年を前に現地を訪れている杉山晴美さん。背景の最も高い建物は、新しい世界貿易センタービル=米ニュージャージー州のハドソン川岸で2021年9月8日(本人提供)

 2001年9月11日の米同時多発テロの発生から、間もなく20年となる。テロで犠牲になった2977人の中には、日本人24人も含まれていた。そのうちの1人で銀行員だった杉山陽一さん(当時34歳)の妻晴美さん(56)は発生から20年となる10日、ニューヨークで夫の勤務先が開く追悼式典に参加する。テロ発生当時、3歳と1歳の息子と、おなかに第3子がいた。子育てが一段落した今、「テロへの憎しみではなく、幸せを感じる心を育ててきた」と振り返る。

 あの日、ニューヨーク郊外の自宅でテレビを見ていた。ハイジャックされた旅客機が突っ込んだ世界貿易センタービル北棟に穴が開き、煙が上がっていた。富士銀行(現みずほ銀行)ニューヨーク支店で働いていた陽一さんの職場は南棟。心配して日本からかかってきた電話には、「隣のビルだから大丈夫」と答えた。直後、南棟に別の旅客機が激突する映像が流れた。

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