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皇位継承、原発で河野氏「持論封印」 保守系への配慮、もろ刃の剣か

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記者会見で自民党総裁選への出馬を表明する河野太郎行政改革担当相=衆院第1議員会館で2021年9月10日午後4時3分、竹内幹撮影
記者会見で自民党総裁選への出馬を表明する河野太郎行政改革担当相=衆院第1議員会館で2021年9月10日午後4時3分、竹内幹撮影

 河野太郎行政改革担当相(58)=自民党麻生派=は10日、党総裁選への出馬を表明した記者会見で「脱原発」や「女性・女系天皇の検討」などの持論を封印し、党内保守派への配慮をにじませた。報道各社の世論調査で「次の首相」の上位を占める河野氏だが、現状では「人気」先行の面は否めない。

 「日本を日本たらしめているのは、長い歴史と文化に裏付けられた皇室と日本語だ。そういうものに何かを加えるのが保守主義だ」

 河野氏は会見冒頭、「保守主義」に基づいて自らの政策を打ち出していくと強調した。「改革者」のイメージがある河野氏に対し、安倍晋三前首相ら保守系には強い警戒感がある。会見ではこうした懸念を払拭(ふっしょく)し、「現実路線」に徹する姿勢を示すことに注力した。

 特に保守派が神経をとがらせていたのは、皇位継承問題だ。河野氏が昨年8月、「現皇室で男系を維持していくにはかなりのリスクがあると言わざるを得ない」と述べ、女性・女系天皇の検討が必要との考えを披露していたためだ。

 河野氏はこの日、…

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【2021自民党総裁選】

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