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ミャンマークーデター

ミャンマー国軍がクーデターを起こし、アウンサンスーチー氏らを拘束。市民や国際社会からは抗議と批判が相次いでいます。

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国軍に抗議したサッカー選手のいま ミャンマー人初のFリーガーへ

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ピエリヤンアウン選手=横浜市神奈川区で2021年8月24日午前8時38分、宮島麻実撮影
ピエリヤンアウン選手=横浜市神奈川区で2021年8月24日午前8時38分、宮島麻実撮影

 横浜市内のフットサル場でゴールを守るその男性は、英語にジェスチャーを交えながら周りと熱心にコミュニケーションを取っていた。5月に千葉市であったサッカー・ワールドカップ(W杯)予選で、国歌斉唱時に3本指を立てて国軍への抗議を示した元ミャンマー代表のGK、ピエリヤンアウン選手(25)。現在はJ3のYSCC横浜の練習生として生活を送る。どんな思いで過ごしているのか。練習後に話を聞いた。

 「クラブのみんなが家族みたいに応援してくれる。好きなサッカーを続けられて楽しいし、プレー中はつらい気持ちを忘れられる」。ピエリヤンアウン選手はそう言って笑顔を見せた。支援者で通訳を務める男性と市内のアパートで暮らし、練習に参加しながら健康保険証を作るなど生活の土台を整えているところだ。

 1995年にミャンマー第2の都市マンダレーで生まれた。中学生の時にストリートでサッカーを始め、友人たちと没頭した。2017年にミャンマーの強豪クラブ「ヤダナボン」の指導者に誘われてプロ選手になると、19年には夢だったA代表に選ばれた。

 そんな生活は今年2月1日を境に一変する。最大都市ヤンゴンでの合宿中、「アウンサンスーチー氏らが捕まった」という友人からの電話で国軍のクーデターを知った。その後、電話やインターネットは使えなくなった。「信じられなかった。ミャンマーはそれまでうまくいっていたのに。希望を失った」

 ミャンマーの良さは平和で住みやすいところだと感じていた。それだけに…

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【ミャンマークーデター】

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