「裁判は苦しい作業だった」全盲女性損賠訴訟 原告の母しみじみ

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判決後、記者会見に臨む原告の新納茜さん(右から2人目)ら=広島市中区で2021年9月10日午後2時28分、佐藤緑平撮影
判決後、記者会見に臨む原告の新納茜さん(右から2人目)ら=広島市中区で2021年9月10日午後2時28分、佐藤緑平撮影

 全盲の視覚障害がある原告の逸失利益を全労働者の平均賃金の8割と認定した10日の広島高裁判決。原告の新納茜さん(30)と母八栄子さん(53)は判決後、記者会見に応じ、率直な胸の内を語った。主な発言は次の通り。

 ――判決の受け止めを。

 八栄子さん 私はこの子を障害者と感じて育てていなかった。目が見えないだけ、努力して何でもできるようになりなさいと言って育ててきた。目が見えないことを意識せず、障害者という感覚もそんなに持たずに過ごしてきた中、事故に遭ってたくさんの障害を背負ってしまった。それにより見えないことをハンディに感じてしまう状態になってしまった。逸失利益がどうこうではなく、追いつけ追い越せで育ってきたが、現実はそうじゃないんだなと。裁判という作業は、できなくなったこと、苦しかったことを全部洗いざらしに出さないといけない作業だった。そのたびに娘にけい…

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