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第4回全国高校eスポーツ選手権

スポーツを楽しむ高校生を応援し、文化として発展させていくことをテーマに開催される「全国高校eスポーツ選手権」の特集ページです。

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高校eスポーツ選手権 大会MCが見続けた、ゲームにかける青春

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第4回全国高校eスポーツ選手権でもMCを務めるOooDaさん=本人提供 拡大
第4回全国高校eスポーツ選手権でもMCを務めるOooDaさん=本人提供

 25日から予選がスタートする「第4回全国高校eスポーツ選手権」(毎日新聞社など主催)。第1回選手権からMCを務めてきたのが、eスポーツキャスターのOooDa(本名・岡上哲也)さん=34歳=だ。大会の歴史を一番、近くで見続けてきたOooDaさんに、これまでの思い出や第4回選手権の展望などを聞いた。【聞き手・杉本修作】

プロゲーマー志望だったOooDaさん

 OooDaさんはゲームの実況やイベントの司会などで幅広く活躍している。元々は、プロを目指す大阪府出身のゲーマーだった。

 「シューティングゲームを中心にゲームに打ち込んできました。10年くらい前に、プロチームの発足メンバーにもなりました。しかし、役割といえばプロ選手のサポートが中心。トッププレーヤーになりたくて練習をしましたが、限界を感じていました。そんな時、小さなゲームの大会で『試合の模様を動画配信するから、ちょっと話してみないか』と誘われ、実況したのが、今の仕事の始まりでした」

 まだ、ゲーム実況というジャンルが確立されていなかった時期。道を切り開いてきたOooDaさんは2018年、全国高校eスポーツ選手権でMCを務めることが決まった。

 「声をかけていただき、率直にうれしいと思いました。私が抱いた選手権のイメージは野球の甲子園。ゲームを遊びという枠から文化として根付くように変えるには、高校生大会は大切です。高校生がゲームで青春できるのはすごい機会。懸念とか、難しい部分、不安はなかったですね。

 第1回選手権に臨むにあたり、出場チームの過去の経歴など下調べもしました。大会前には、ゲーム関連のメディアに選手のインタビュー記事も掲載されていたので、それを読んだりもしました」

 これまでの選手権を通じて、さまざまな人との出会いがあったとOooDaさんは言う。

 「観客を入れて開催した第1、2回では、出場選手の親御さんやおばあちゃんなど家族が応援に来ていました。『こんなステージに立たせていただいてありがとうございます』という一言が頂けてうれしかった。

 それから、第1回選手権に出場した選手の中に卒業後、第2回選手権で制作会社の裏方となり、大会を支えてくれた人もいました。大学に通いながら、運営の勉強をしていました。『選手権に携われることがうれしい』と話してくれたのが印象的でした。

 忘れられない選手は、岡山県共生高校の赤バフくん(本名・佐倉涼太)。元々、内気な子で、学校でコミュニケーションがうまく取れるタイプではなかった。それがゲームを通じてコミュニケーションを取れるようになり、スポットライトを浴びて、第1回選手権のリーグ・オブ・レジェンド(LoL)部門で準優勝に輝きました。高校生の成長が見られるのは、選手権の魅力の一つです。

 どの種目もチーム戦ですから、誰かの調子が悪いとかはあります。それでも腐らず、前を向く。仲間同士で『よっしゃー』『ナイス、ナイス』と声を掛け合う。コミュニケーションを取ってチームワークを高め、失敗や成功を重ねて、みんなで喜び合う。そういった環境があるのは素晴らしいと思います」

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、第3回選手権は予選、決勝ともオンライン開催となった。コロナ禍はeスポーツの世界にも少なからず影響をもたらしている。

 「第3回選手権はオンライン開催でしたが、出場校の近くに会場を設けて、カメラを置き、選手たちの顔が見えるようになっていました。トラブルも懸念されましたが、最大限のことをやった大会じゃないかなと思います。MCとして、率直にすごいなと感じました。

 コロナ禍で、自宅にいる機会が増えたと思いますので、よりゲームに触れやすくなる高校生も多いのではないでしょうか。実力も上がってきているかもしれません。昨年の選手権では無観客となるなどネガティブな部分はありますが、eスポーツだからこそ、ポジティブに見られる部分があるんじゃないかと考えています」

新部門・フォートナイトに注目

 間近に迫った第4回選手権。今回はどんなドラマが待っているのか。

 「例えば、LoL部門で2連覇中のN高(沖縄)は主力選手の多くが今年3月に卒業しています。1年生を迎え、どのくらい実力をつけてくるか。逆に昨年、準優勝の兵庫・アートカレッジ神戸は当時の2年生が多く残っているので、期待したいですね。

 今回、新部門として加わったフォートナイトは幅広い世代で親しまれている人気のタイトルです。フォートナイトが選手権に参加するきっかけになればいいと思います。新しく部門ができたというのはすごいこと。コロナ禍の中であっても、大会を成長させようとする主催者側の気持ちの強さを感じます。私もMCとして必死についていきたいと考えています。

 コロナ禍でつらい思いをされている方も多いですが、できること、楽しめることはいっぱいある。その一つがゲーム。高校生たちはゲームで青春を楽しむ。親御さんもそれを見て、感じ取ってもらえる部分があればいいですね」

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